労働組合

し|ジェンダー/ジェンダー平等

ジェンダーとは「社会的・文化的につくられる性別」。ジェンダー平等とは、そのジェンダーに基づく差別や偏見などを取り除き解消すること。

持続可能な発展をするためにとても重要な取り組み

 生物学的な性別(sex)とは別に、社会的・文化的につくられる性別のことをジェンダー(gender)といいます。男女の社会的・文化的役割の違いや男女間の関係性を示します。 私たちの身の回りの簡単な事例で言えば、「男の子なんだから・・・」とか「女の子らしくしなさい」という言葉も、社会的につくりだされた偏見であると言えます。

 一方、世界的に見た場合の一例を紹介します。教育が受けられず、読み書きや計算ができない女性がアフリカを中心に世界中にたくさんいます。途上国の女性の家事労働時間は非常に長く、女性への大きな負担になっています。女の子が登校前に水運びの重労働ををしている国もあります。またそうしたアフリカ諸国では頻繁に繰り返されている若年妊娠や望まない妊娠。これは重労働も相まって母体や胎児の身に非常に危険が伴います。女性や少女がその被害者になりやすい人身取引(トラフィッキング)など、女性に対する暴力も存在します。こうした男女の差別を解消し、個々の能力が活かされ、安全で安心して暮らせる社会を作っていくことが世界共通の課題となっているわけです。

 SDGsの17の目標の1つに「ジェンダー平等を実現しよう」が掲げられていることは、女性の人権保障が未成熟であり、男女相互の理解レベルがまだまだ低いことを意味していると言えます。

 

 労働組合の役割も重要です。それぞれの会社が、男性も積極的に責任をもって家事や育児に関わることができるように働きかけ、制度改善を実現させていかなければなりません。

 では、なぜそれが必要なのか?というと、女性の負担を軽減し男女がそれぞれの役割を受け持つようにしていくことは当然のこととして、会社にとっても環境の急激な変化に適応したりイノベーションを起こしたりするうえでは、男性だけの同質的な集団よりも、女性も含めた多様性、すなわちダイバーシティに富んだ集団の方が有利であるとの認識が常識になりつつある中で、日本の社会と各組織が持続可能に発展していくためには、男女が対等な立場で様々な領域に参画し、家庭の責任も分かち合える、そうしたジェンダー平等社会の実現が要請されているからなのです。

 

 これに加えて「SOGI(性的指向・性自認)」「LGBT」「ジェンダー・バイアス」なども深く関連してきますが、それぞれの項目で説明します。

 

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