「なかなか有休が取れない」という言葉をよく耳にしませんか? チームワークを大切にする日本人は、できるだけ職場に迷惑をかけずに有休を取得しようという意識があります。それはそれでとても大切な心がけです。しかし、みんなが遠慮し合えば、いつの間にか取得しにくい雰囲気ができてしまいます。また、有休はあくまでも「個人の権利」であるといっても、有休の取得には理解のある経営者と、そうでない経営者では有休の「取得のしやすさ」において、格段の差があるのは言うまでもありせん。
このような背景のもと、労働組合としては、みんなが積極的に有休を取得することで気がねなく有休が申請できる職場環境を作るとともに、労使会議の場を通じて、常日頃から経営者に対し「有休取得の環境作り」についての要請を行い、認識の共有化を図るよう、努めなくてはなりません。
また、残業や休日出勤などの36折衝の場で、有休の取得状況を確認するのも有効な手段です。労働組合が、機関紙や壁新聞の中で、職場ごとの取得実績をPRすることで年間を通じて、有休が取りやすい環境作りを進めましょう。
有休取得を推進するには、組合員の理解がなにより重要となります。理解活動を中心に効果的な取り組みについて説明します。
有休を取得するのは個々の組合員であることから、有休取得意識の少ない人には、根気よく話し合いを進める必要があります。
本部、支部、ブロック発行の機関紙・ニュースにて、有休取得の呼びかけや有休取得状況など、有休取得推進に対する具体的な訴えを行いましょう。