労働組合の活動は、活動内容が組合員にどの程度知られているのかにかかっているともいえます。労働組合がいくら熱心に活動していても、広報活動が活発でなかったり、組合役員と組合員の交流の機会が少なかったりすると、相互理解が欠如し、連帯感も希薄になり、組合員の「無関心」という問題につながってきます。また、組合からの一方的な情報発信も逆効果。労働組合と組合員との互いを理解しあう関係が成立していないと、活動が正しく評価されず、むしろ誤解を受けてしまう例も少なくありません。
これらの問題の解決には、コミュニケーションの活発化が大切です。労働組合と組合員、双方のコミュニケーションの確立と、一体感の醸成を同時に行うこと、そして「互いを知る」ことが、相互理解を深め、絆を強めていくのです。
労働組合の活動内容をアピールするための情報媒体として有効なのは、いうまでもなく組合の機関紙です。さまざまに工夫をこらし、組合員に読んでもらえる機関紙を作っていくことが大切です。
企画や編集など、ちょっとした工夫で多彩でユニークな機関紙を作ることができます。工夫のポイントは次のとおりです。