労働組合は組合員自ら役員を選出し、選ばれた役員が組合員相互の意見を調整しながら活動しています。この仕組みで大切なことは、組合員と役員の信頼関係です。この信頼関係を維持するために重要なのは、役員が職場の実態を把握し、働く人の立場に立って職場を見る「職場重視」の考え方が求められます。
一方、組合の主たる目的である労働条件の維持向上にあたっては労使交渉が必要となり、その際は会社と組合とが「相互に信頼しあう」ことを基調に、「お互いの立場を尊重」し、「話し合い」を重ねていくことが重要です。
職場重視の活動
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職場での日常活動の一つひとつの積み重ねが、組合への信頼につながっていきます。
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問題解決にあたって大切なのは、100の感想より1つの事実であり、現場・現実に基づき職場の実態を把握することが重要です。
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職場に問題があるにもかかわらず、役員として見て見ぬふりをすることは、職場からの信頼を失うことになります。
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労使交渉の際、職場の声・実態に基づく主張は、組合が職場の代弁者であることを示す行為であり、労使交渉において極めて重要です。
労使関係
相互信頼
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相互信頼のない労使関係では、交渉は一歩も前進できません。
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責任のある発言・行動の積み重ねが、相互信頼をより強固なものにします。
互いの立場の尊重
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それぞれの立場や考え方、理念などに立脚した活動には基本的に介入すべきではなく、このことがお互いの立場を相互に尊重することになります。
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組合は会社の経営権(企画立案権・人事権)に介入しない。
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会社は組合活動に介入しない。
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ただし、経営権の行使にあたり、組合は十分な事前協議を求める必要があります。