「もし労働組合がなかったら?」 ここにあげた2 つの事例から考えてみましょう。
Sグループの中核会社K社が今冬の賞与を前年実績に比べ総支給額で5割カットしたことがわかった。K社の子会社Pホテルも大幅削減を検討中。K社、Pホテルの2社には労働組合がなく、実質上、経営陣による一方的な決定。上層部が引き起こした偽装株(K社保有株を個人名義に偽装)・インサイダー取引き問題が全社員を巻き込む形となり、一般の社員には割り切れない思いが残りそうだ。(新聞記事より)
運送会社に勤めています。先日、もうけが少ないとの理由で、会社から「希望退職」の募集がありました。「希望退職」は募集開始日に満杯になったとのことで、すぐ締め切られましたが、締め切った後でも「自己都合退職」のプレッシャーをかけられている仲間もいます。
残った社員に対しての労働条件は最悪で、時間外手当の申請を提出しても所長が勝手に時間外労働の時間を半分に削ってしまったり、深夜まで働く女性社員の給料もカットされています。土曜日、日曜日もなく「サービス労働」を強要される毎日。でも、労働組合もないので皆、泣き寝入りの状態です。会社は転勤や自主退職で社員を脅迫し、働かせるつもりなのでしょうか? リストラという大変な出来事の最中なのに役員は隠れてしまい、対応は所長まかせです。こんなことでよいのでしょうか? (静岡・運輸労働者 匿名希望)