労働組合

え|LGBT/LGBTQ+

 LGBTは、以下のアルファベットの頭文字をとった「性的少数者」の総称。

  L:レズビアン(Lesbian:女性同性愛者)

  G:ゲイ(Gay:男性同性愛者)

  B:バイセクシュアル(Bisexual:両性愛者)

  T:トランスジェンダー(TransGender:性同一障害者を含む、心と出生時の性別が一致しない人)

 

 LGBTQ+は、LGBTに以下の2つのQを加えたもの

  Q:クエスチョニング(Questioning)

  Q:クィア(Queer)

 

 クエスチョニングとは、自身の政治人や性的指向が定まっていない、あるいは意図的に定めていないセクシュアリティを指します。例えば、

  ●あえて自分の性自認や性的指向を決めない方が生きやすい。●まだ決めかねている最中。

  ●どのセクシュアリティもピンと来ない。         ●「わからない」が自然

 といったような理由で、クエスチョニングを自認している場合があります。

 また、性自認においては、クエスチョニングと似たような言葉で「Xジェンダー」というものも存在します。しかし、そういった名前の付いた性に自分を当てはめることで生きやすくなる人もいれば、当てはめないほうが良いと感じる人もいます。そのための「クエスチョニング」なのです。自分の性をどう定義し自認するかは、その人の自由ですから。

 

 またクィアとは、元々は「風変わりな・奇妙な」といった英語圏の言葉です。「男と女の異性愛」以外の性に対する理解がなかった時代に、「変態」の意味合いを持って、侮蔑的にゲイを表現する言葉として用いられていました。これだけ聞くと、「え、だったら使わない方がいいのでは……?」と思われた方も多いと思います。ですが、20世紀終盤以降、その侮蔑を向けられてきたセクシュアルマイノリティが中心となって、あえて自分自身を指す言葉として使うようになり、「自分たちはクィアである」という一種の開き直りの態度と共に、運動や研究が展開され始めました。というのも、この「クィア」は、当時権利を主張していたゲイだけでなく、その運動の陰に隠れてしまっていたレズビアンやトランスジェンダー、クロスドレッサー(自身の性を表現するにあたり、異性装を行う)なども包括する概念であるため、マイノリティ全体をつなぎ連帯へと導く働きがあるのです。

 

 いずれにしても、LGBTだけでは「ある意味で、その人の性を決めつけている」とも考えられるわけで、世の中にはその4種類の人間だけではない、という意味も含めて2つの「Q」が広まってきました。厳密に言えば、「LGBTQQIP2SAA…」と非常に多くの言い方があるのですが・・・。

 

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