労働組合としての活動の基本は、現場の実態をいかに正しく把握するかという点に絞られます。現場の実態を正しく把握するためには、職場の組合員の話を聞き、実態を自分の目で確かめる必要があります。職場の組合員の話を聞くには、「職場討議」や「対話集会」を開催し、組合員が思っていること、感じていること、考えていることなどの意見を引き出し、記録(議事録など)することが必要です。「職場討議」や「対話集会」では、労働組合の見解や決定事項を伝えることも大切ですが、組合員の意見を吸い上げることも大切です。また、吸い上げた組合員の意見をもとに、必ず自分の目で実態を確かめることも大
切です。
労働組合の「団結」とは、組合員がまとまって要求を出すことや、一致した行動をとることだと解釈されていますが、実は「職場討議・対話集会」を通じて得られる組合役員と組合員のコミュニケーションを核としてはじめて作られるものなのです。自らの組織の団結、強化のためにも、現場主義の活動を実践することが重要です。
「職場討議」・「対話集会」には、その時々の目的やテーマがあります。そこで、「職場討議」・「対話集会」を実施する場合は、事前に議題を参加者に知らせて、何のために開催するのか、どのようなことを参加者に聞きたいのかなどを明らかにします。そのうえで、どのタイプで討議や集会を進めるかが「職場討議」・「対話集会」を効率的に進めるポイントです。
この4つのタイプ(型)を応用すると、職場討議・対話集会が組合員の満足度の高いものになります。
組合員に向かって労働組合の考え方や情報を伝え、質問を受ける会議です。
一つの目標・課題に向かってお互いの考えをすり合わせるための会議です。
緊急対応や問題対応型のミーティング。職場で問題が発生したとき、この種の会議を開きます。
次期の活動方針や新しいレク活動の実施を考えるときなどに開きます。