最近、「うつ病で休職している社員がいる」あるいは、「職場の人間関係で退職する社員が増えた」という声もよく聞かれます。現在は、産業経済の大きな変革期で構造改革が進行中です。これに平成不況が重なり、働く人を取り巻く環境は大きく変化しています。リストラや、組織改革、年功制や終身雇用制の廃止、成果主義賃金制や裁量労働制の導入、また技術革新やコンピュータの導入など、職場環境も激変しています。これらのことが相まって雇用不安や労働負荷の増加、人間関係の問題などを含めた職業性ストレスは増加しています。また、これらのストレスの増加にともなってうつ状態やうつ病、過労死や自殺なども増えています。このような職場でのメンタル問題が表面化しはじめるにつれ、職場のメンタルヘルス対策の必要性が高まっています。