一般教養

生活|今、大地震が起きたらどうする? 「もしも」のために、災害を想定し防災につなげよう

 「地震」が起こる日時を予測することはできません。そのため、地震が起きたら、その時にいる場所に合った行動を取れるようにしておくことが大切です。

◆エレベーターで被災したとき

 普段は便利なエレベーターですが、災害時に閉じ込め事故が多発する危険な場所でもあります。予測では、首都直下地震では7,000台以上のエレベーターが停止し、南海トラフ巨大地震では10,000台以上の閉じ込め事故が起こるとの予測もあります。エレベーターに乗っている時間はわずかかもしれませんが、最低限の備えといざというときの行動を確認しておきましょう。

 

【被災時に取るべき行動】

  • 揺れ始めたら停電してエレベーターがとまる前に急いですべての階のボタンを押します。
    とまって扉が開いたらすぐに出て階段で避難します。
  • 停電して閉じ込められてしまった場合は扉を無理にこじ開けようとせず、非常ボタンを押します。
    応答があれば必要事項を伝え、救助を待ちます。
  • 非常ボタンで応答がない場合はホイッスルや防犯ブザーなどで救助を求めます。
    注)日本のエレベーターは天井の脱出口はありません。

 

【災害への備え】

  • エレベーター内に備蓄ボックスがあるか確認します。
    ベンチ型などさまざまですが、中には飲料水や非常用トイレなどが入っています。救助を待つ間に活用しましょう。
  • 救助を求めるためのホイッスルを常に携帯しましょう。
    叫んで救助を呼ぶのは声が届かないだけでなく、体力を消耗するため避けましょう。スマートフォンで緊急ブザー機能のあるアプリを事前に入れておくのもおすすめです。
  • いざというときのために非常用トイレを持ち歩きましょう。
    閉じ込められた際に一番困るのがトイレです。備えがない場合は同乗者と相談し、ビニール袋やバッグを使って用を足す必要が出てきます。最低限の備えを持ち歩くことをおすすめします。

 

◆スーパーやコンビニエンスストアで被災したとき

 日常的に立ち寄ることが多いスーパーやコンビニエンスストアガラス張りの壁や酒瓶が並べられた高い棚、通りすがるのに苦労する狭い通路など、防災の視点でみると実に危ない場所でもあります。いざというときに直ちに身を守る行動ができるように確認しておきましょう。

 

【被災時に取るべき行動】

  • 揺れを感じたらすぐに窓から離れて、できるだけ広いスペースに移動しましょう。
    狭い通路にいると商品棚が倒れてきて圧死の危険があります。
  • 買い物かごがあれば空にして頭に被り、なければバッグなどで頭を守りましょう。
    店内では棚などの転倒のほか、天井から吊るしてある表示版が落下してくる可能性もあります。
  • 身を守っている間に非常口を確認し、次の行動に備えましょう。
    揺れがおさまるまで待ち、店員の指示があれば従いますが、店内も騒然としている場合があるので、自分で判断できるようにしましょう。店外に出たら情報収集をし、安全なところに避難しましょう。

 

【被災後の活用】

  • 停電時でも支払いができるよう現金を持っておきましょう。
    災害後に停電しても、店によっては商品の販売や被災者支援をしてくれるところもあります。おつりが用意できないこともあるので、札・小銭ともに用意しておくことをおすすめします。買い占めはせず、本当に必要なもののみ購入しましょう。
  • ご自宅や勤務先の近くでよく利用する店舗に「災害時帰宅支援ステーション・ステッカー」が店頭に貼ってあるかを確認しておきましょう。
    「災害時帰宅支援ステーション」とは、災害が発生した際に帰宅困難者へ水道水やトイレ、情報や休憩場所の提供をしてくれる心強い場所です。ただし、店舗自体の被災状況によっては利用できません。また、基本的に発災から72時間以降の稼働になります。

協力:NPO法人ママプラグ
「アクティブ防災®」http://www.active-bousai.com/

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